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2025年8月8日ダクトの種類から設置工事のポイントについてご紹介

ダクトとは、空気やガス、粉塵などの流体を目的地まで移送するための管路設備で、空調や換気、排煙、集塵など多様な用途に使われています。また、ダクトには形状や材質、設置場所によって様々な仕様があり、設置環境や使用目的に応じて最適なものを選定する必要があります。本記事では、ダクトの種類から設置工事のポイントについてご紹介します。

 

ダクトの種類

空調ダクト

空調ダクトは、工場内の温度や湿度を一定に保つために使用されるダクトの一種です。これは、快適な作業環境を作り出すだけでなく、精密機器や製品の品質を維持するためにも重要な役割を担っています。特に、温度や湿度の変化に敏感な製品を製造する工場では、精密な温度管理が求められ、エアコンから送られる冷暖房の空気を工場内の各所に効率的に運ぶ役割を担っています。

 

給気ダクト

給気ダクトは、工場内に新鮮な空気を取り込むためのダクトです。工場内で換気を行う際、室内の空気を排出するだけでは、工場内の気圧が低下してしまいます。この気圧の低下を防ぎ、安定した換気を実現するために、外部から新鮮な空気を供給する必要があるため、給気ダクトが用いられます。

 

排気・換気ダクト

排気・換気ダクトは、工場内の汚れた空気や有害なガス、熱気を工場外へ排出するために使用されます。工場内では、製造プロセス内で様々な汚染物質が発生することがあり、適切に排出しなければ、従業員の健康被害や製品の品質低下に繋がる可能性があります。そのため、排気ダクトは、工場内の空気を循環させ、常に新鮮な状態に保つために重要な役割を果たします。

 

集塵ダクト

集塵ダクトは、製造プロセスで発生する粉塵などを外部へ排出するために使用されるダクトです。木材加工、金属加工、食品加工など、粉塵が発生しやすい工場では、集塵ダクトが設置が必要になります。粉塵は、単に作業環境を汚すだけでなく、爆発や健康被害の原因となることもあるため、集塵ダクトも設置は、健康被害や事故リスクを低減し、安全な作業環境を確保することが可能です。

 

ダクトの設置工事におけるポイント

以下に工場におけるダクトの設置工事のポイントについてご紹介します。

適切なダクトの種類と材質の選定

ダクトを設置する際には、まずその用途と環境に合わせた適切な種類と材質を選定することが重要です。例えば、高温の排気ガスを扱う場所では、耐熱性に優れた材質を選ばなければなりません。また、腐食性の高い化学物質を扱う場合は、ステンレス鋼などの耐食性のある材質を選ぶ必要があるため、使用される環境に応じて適切な適切なダクトの種類と材質の選定が必要になります。

 

設置場所と経路の検討

ダクトの設置工事において、設置場所と経路は重要な指標です。経路内に曲がり角等が多いと効率的に空気等の供給ができず空気の流れが妨げられ、性能が発揮できない場合があります。そのため、工場内のレイアウトや設備の配置などを考慮し、設置場所と経路の検討が必要です。

当社のダクト工事事例

集塵機設置 ダクト配管工事

食品製造を行うお客様より、増産対応に伴う設備増設に際して、設備から排出される粉塵を回収するための集塵工事についてご相談をいただきました。まずは、粉塵の発生状況に適した集塵機の選定を行い、設置場所を決定しました。その後、既存設備の移設も踏まえた上で、集塵機から各生産設備までのダクト配管について、お客様とレイアウトの打合せを重ね、詳細を確認しました。

施工は打合せどおりのレイアウトで無事完了し、各機械から発生する粉塵が、天井に敷設したダクトを通じて効率よく集塵機へ回収される仕組みが構築されました。これにより、製造現場における作業環境の快適性と安全性が確保され、作業効率も向上し、お客様からもご満足の声をいただいております。

 

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ダクト工事なら姫路 工場保全・メンテナンス技術センターにお任せください

今回はダクトの種類から設置工事のポイントについてご紹介しました。姫路 工場保全・メンテナンス技術センターを運営する株式会社高原商店では、ダクト工事の豊富な実績がございます。お困りの方はお気軽にご相談ください。

 

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