お問い合わせ

技術情報

2025年9月11日工場自動化に必要なPLC!特徴やメリットについてご紹介します!

工場内で、「手動での作業が多く、複雑な操作が必要な設備が多い・・・」

「稼働率や生産状況の可視化ができていない・・・」などのお困りごとはございませんでしょうか。
上記のような課題解決に有効なのが、PLC(Programmable Logic Controller)です。
本記事では、PLCの基本的な特徴や導入によるメリット、種類ごとの特徴を詳しく解説します。

PLCとは

PLC(Programmable Logic Controller)とは、工場内の機械や設備を制御するための産業用コンピュータです。従来はリレー回路を使用して複雑な制御を行っていましたが、PLCを用いることでプログラムによる柔軟な制御が可能になります。

PLCは、入力機器からの信号をもとにプログラムで判断を行い、出力機器を動作させる仕組みを持っています。また、PLCは耐久性や耐環境性に優れており、高温多湿や振動が発生する工場内でも安定して稼働します。
近年では、データ通信機能を持つPLCも登場しており、工場全体の生産管理システムと連携することも可能です。

PLCを導入するメリット

PLC導入には、工場にとって多くのメリットがあります。
まず挙げられるのは、制御の柔軟性です。リレー回路では配線の組み替えが必要でしたが、PLCではプログラムを変更するだけで制御内容を変更できます。

次に、保守性の向上です。PLCは自己診断機能を持ち、異常が発生した際に原因箇所を特定しやすくなるため、トラブル発生時の復旧時間を短縮でき、工場の稼働停止による損失を最小限に抑えられます。

また、PLCはコンパクトな設計で、従来の制御盤と比べて配線量が減少するため、省スペース化や設置工事の工数削減にもつながります。

PLCの種類

以下に、PLCの種類についてご紹介します。

パッケージタイプ

パッケージタイプのPLCは、CPU、電源、入出力機器が一体型となった製品で、コンパクトで扱いやすく、小規模な設備や単体機械の制御に適しています。

初期費用が比較的安価で、設置工事も簡単に行える点が特徴です。
制御プログラムも簡易的で、専門知識がなくても導入しやすい点がメリットです。

一方で、入出力点数が限られており、大規模な生産ラインには不向きなため、工場内で単独の機械を制御したい場合や、初めてPLCを導入する際に選ばれることが多いです。

ビルディングブロックタイプ

ビルディングブロックタイプのPLCは、CPU、電源、入出力ユニットを個別に構成できるモジュール型です。
制御点数や機能を柔軟に追加できるため、大規模工場や複雑な制御を必要とする生産ラインに適しています。

ユニットごとに交換や増設が可能で、将来的なplc更新や拡張が容易なため、ネットワーク通信機能を搭載したユニットを追加すれば、工場全体のIoT化を進めることができます。

当社のPLC更新・導入事例

食品原料の流量・運転制御システム

食品業界のお客様に対し、食品製造ラインの原料供給工程にインバータ(INV)とプログラマブルロジックコントローラー(PLC)を導入しました。その結果、原料の流量や供給タイミングを自動で制御できる仕組みを構築し、ライン全体の生産を安定させるとともに、人為的ミスの防止や作業時間の短縮を実現しました。

 

>>詳細はこちら

 

排水処理設備の自動制御システム

製造業のお客様の排水処理設備において、酸性およびアルカリ性の排水を法令で定められた基準内に中和し、安全に排出するための新たな制御システムを構築しました。従来は手動で行っていた中和処理を、インバータ(INV)とプログラマブルロジックコントローラー(PLC)を活用した仕組みに変更することで、pH値をリアルタイムに監視しながら自動で制御できるシステムを実現しました。

 

>>詳細はこちら

 

キトー製モートルブロックと他社製走行装置の連携

製造業のお客様にて、新設のキトー製モートルブロック(インバータ制御・リモコン操作式)と、既存の他メーカー製走行装置を連動させるための改造工事を行いました。両装置の制御をPLCで一元化することで、メーカーの異なる機器同士でもスムーズな連携が可能となり、作業効率と安全性が向上しました。

 

>>詳細はこちら

PLCの更新・導入は姫路 工場保全・メンテナンス技術センターにお任せください

今回がPLCの概要からメリット、当社の施工事例などについてご紹介しました。PLCは工場内のデータ収集や作業効率化など様々なメリットがあります。PLCの導入をご検討されている方は是非お気軽にご相談ください。

 

>>お問い合わせはこちら

お問い合わせ・ご相談・お見積りのご依頼は、電話またはメールフォームより承ります。