工事の背景・工事の課題
製造業のお客様より、工場内の開閉扉の修理依頼をいただき現場確認を行ったところ、清掃作業時に使用する扉が、わずか2本のフックで引っ掛けて支えているだけの状態でしたので、各部品が老朽化していたことで、作業中に突然扉が外れて落下する危険性が高く、安全性を高めるための設備更新が必要と判断しました。しかし、予算上の制約があり、既存の設備をできる限り活用することが求められました。また、扉の下地自体が老朽化していたため、補強工事を施す必要がありました。また、手動からエアー式に変えるためのエアー源も周辺にありませんでした。
改善効果・当社からの提案
そこで当社より、エアシリンダーで開閉するエアー式に変更するご提案をしました。まず扉の下地部分を補強する設計を行い、扉部分にはアルミフレームを取り付けて下地の補強を行いました。そして、エアー源は少し離れたコンプレッサー配管からの分岐を行い、扉近くまで引っ張ってきて、バルブで切替えが出来るようにして、駆動源を確保しました。最後に、扉にエアーシリンダーを取り付け、扉を触らなくてもバルブによって開閉する方式にして、補強作業から取り付け、最終調整まで一貫して対応することで、短期間かつ低コストで施工を実施いたしました。導入後は、エアシリンダーが扉をしっかりと支える構造となることで、清掃時に扉がぐらつくことがなくなり、利便性と安全性を確保出来たことで、お客様に喜んでいただきました。