工事の背景・工事の課題
製造業のお客様ではアルミ金型の表面をなだらかにするためにショットブラスト機を導入したものの、作業から出るアルミ粉塵とブラストは一緒に機械に付属しているタンクに貯めるだけの状態でした。そのために、微細な粉塵が周囲に漏れていて作業環境を悪化させていただけでなく、危険性は低いものの粉塵爆発の可能性もゼロではありませんでした。粉塵爆発は、発火や拡散性の高さから、人的被害や施設への損害をもたらす大きなリスクです。
改善効果・当社からの提案
そこで、お客様と打ち合わせをして、アルミ粉塵はお客様の工場外に設置する回収箱に排出することに決め、ショットブラスト機から工場外部へとφ200のスパイラルダクトを設置するための設計をし、製作施工をしました。
施工後は、ショット作業で発生した粉塵は、ショットブラスト機から送風機の力で中間処理をする廃棄タンク内へ送られ、重たいブラストは廃棄タンクの底に溜まって回収されることになり、そこで分離された軽いアルミ粉塵はスパイラルダクトを通って、工場外の回収箱へ排出されるようになりました。
ダクト設備のおかげで、アルミ粉塵の安全な回収と作業環境の改善が図られ、回収効率が向上したことが確認されています。