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2024年11月18日配管の種類と修理・メンテナンスの重要性│姫路 工場保全・メンテナンス技術センター(兵庫県)

配管工事は、配管を通す物質や用途によって異なる種類に分類されており、目的に合わせた素材や構造が必要です。以下、代表的な配管工事の種類とその特徴・用途を解説します。

プラント配管

プラント配管は、食品工場、化学工場、自動車工場、機械工場、発電所、製鉄所、製紙工場などの様々な業種の工場で必要な配管を敷設する工事です。プラント配管で流れるのは、水・酸素・熱湯・蒸気・窒素ガス・燃料など多岐にわたります。そのため、運搬する物質に応じた配管素材が必要で、適切な圧力計や機器を設置する知識も求められます。配管の選定には、安全性と耐久性を考慮した設計が重要です。

 

フレキ配管

フレキ管(フレキシブル管)は、配管の柔軟性を高めるために用いられる配管です。曲げやすいため、狭いスペースや複雑な配置にも対応しやすく、取り付け作業が簡単です。主に給水やガス配管に利用され、耐食性や耐圧性に優れた素材が選ばれます。

 

ドレン配管

ドレン配管は、空調設備や冷却装置から排出される余分な水分(ドレン水)を排出するための配管です。結露や排水による機器の腐食や故障を防ぎ、適切な排水経路を確保します。耐水性や耐腐食性の高い素材が使用されます。

 

ダクト配管

ダクト配管は、空気やガスの流れを作り出すために用いられる配管です。空調、換気、排気などの用途に使用され、室内外の空気の循環を確保します。特に換気や空気品質の管理に不可欠で、耐久性や防火性能が求められることが多いです。

 

チラー配管

チラー配管は、チラー装置で冷却された水や冷媒を設備へ供給し、温度管理を行うための配管です。主に工場やビルの空調設備に使用され、熱交換や冷却が必要な工程で安定した温度制御を実現します。断熱処理が施されることもあります。

 

集塵配管

集塵配管は、粉塵や微粒子を効率的に排出・収集するために設置される配管です。工場や作業場で発生する有害な粉塵を排出し、作業環境を清潔に保ちます。配管内の摩耗を防ぐために耐久性の高い素材が選ばれます。

 

これらの配管工事は、適切な設計と施工によって工場の効率的な稼働を支える重要な要素であり、安全性や生産性を確保するために専門的な技術が求められます。

 

配管修理・メンテナンスの重要性

工場の配管は液体や気体、薬品などが流れる重要な経路です。配管に不具合が生じると工場全体に影響を及ぼすため、配管も定期的にメンテナンスを行うべきです。内部の清掃やパッキンの交換、ベアリングのメンテナンス、漏れの修理などが具体的なメンテナンス項目です。

 

配管には耐用年数があり、例えば配管用炭素鋼鋼管(SGP)は10〜15年、銅管(CU)は20〜25年、ステンレス鋼管(SUS)は25〜30年とされています。

設備の摩耗が進む15〜20年を目安に点検を行い、必要に応じて交換を検討するのが望ましいでしょう。

 

当社のダクト配管の修理・メンテナンスサービスの特徴

①設置環境に応じた最適な配管の提案!

30社以上の協力会社ネットワークを活かし、排気量や熱量の計算対応が可能です。必要に応じて配管の長さを調整し、熱量の問題を解決することもあります。

 

②柔軟な配管材質の選定と適切な業者の選定!

機械工具商社としての調達力を活かし、お客様のニーズに応じた配管材質を選定します。30社以上の協力会社から最適な業者を選び、高品質な工事を実現します。

 

③ダクト計画から設計、施工までワンストップ対応!

フード増設の図面起こしからダクト計画・設計も行うことができる業者を有しています。当社が施工業者とのコーディネートを行い、効率的かつコスト削減のワンストップサービスを提供します。

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配管設置・修理・メンテナンス事例をご紹介

1.集塵機設置 ダクト配管工事

工事の背景・工事の課題

食品製造のお客様が増産するための設備の増設に伴い、設備から排出される粉塵を集塵する部分の工事について、ご相談を受けました。まずは、設備から出る粉塵を回収するための集塵機を選定しました。その上で、集塵機の設置場所から生産設備までのダクト配管について、従来の設備も移動するために、お客様と配管レイアウトについて打合せ確認をしました。さらに、機械の仕様に応じてダクトホースが接続しやすいように、別作でダクト金具を製作することにしました。

 

改善効果・当社からの提案

打合せしたレイアウト通りに施工が完了し、機械設備から発生する粉塵が天井に配置されたダクト配管を通って集塵機に回収されることで、快適な製造現場が保たれました。この工事により、作業効率の向上と共に、作業環境の快適性と安全性が確保され、お客様にも喜んでいただきました。

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ショットブラスト機 粉塵の排出ダクト設置

工事の背景・工事の課題

製造業のお客様ではアルミ金型の表面をなだらかにするためにショットブラスト機を導入したものの、作業から出るアルミ粉塵とブラストは一緒に機械に付属しているタンクに貯めるだけの状態でした。

そのために、微細な粉塵が周囲に漏れていて作業環境を悪化させていただけでなく、危険性は低いものの粉塵爆発の可能性もゼロではありませんでした。粉塵爆発は、発火や拡散性の高さから、人的被害や施設への損害をもたらす大きなリスクです。

 

改善効果・当社からの提案

そこで、お客様と打ち合わせをして、アルミ粉塵はお客様の工場外に設置する回収箱に排出することに決め、ショットブラスト機から工場外部へとφ200のスパイラルダクトを設置するための設計をし、製作施工をしました。

施工後は、ショット作業で発生した粉塵は、ショットブラスト機から送風機の力で中間処理をする廃棄タンク内へ送られ、重たいブラストは廃棄タンクの底に溜まって回収されることになり、そこで分離された軽いアルミ粉塵はスパイラルダクトを通って、工場外の回収箱へ排出されるようになりました。

ダクト設備のおかげで、アルミ粉塵の安全な回収と作業環境の改善が図られ、回収効率が向上したことが確認されています。

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配管設置・修理・メンテナンスは当社にお任せください

今回は、配管の種類と修理・メンテナンスの重要性についてご紹介いたしました。

姫路 工場保全・メンテナンス技術センターは、株式会社高原商店が運営し、姫路近郊の製造現場の生産技術・保全担当者様に向け、最新の工場工事・メンテナンス情報発信をする専門サイトです。

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