工事の背景・工事の課題
住宅機器製造のお客様では、アルミ部材を切断するラインにおいて、切断時に生じる切り粉を回収するための集塵機が設置されていました。しかし、その集塵機は海外から輸入された商品の中古品で、メーカーも型式もわからないものでした。集塵機導入からしばらくして、経年劣化により、メンテナンスをしなければならない時期になって、お客様が1番困ったのが、集塵機のコアな部品である羽根でありました。なんとか、羽根を調達しないと、アルミ粉塵が回収できなくなる事態になるし、だからといってラインを止めることは出来ない。そこで、当社にご相談いただいた次第であります。
改善効果・当社からの提案
海外から輸入された型式不明の中古品の集塵機ということで、図面は当然ありません。ですので、劣化した羽根と設置された集塵機の寸法から、図面を起こし、鉄工所と打ち合わせをして、羽根を製作する事にしました。製作された羽根を設置すると、集塵機の性能は回復し、アルミ粉塵の回収にも問題はなくなり、アルミ切断ラインは再び稼働を続けました。それ以降、何度も羽根は消耗しましたので、メンテナンスの時期のたびに羽根を製作し、コストダウンを図る仕様にしていきながら設置しましたので、お客様のラインには支障は出ておりません。コストのかからない対応をしたことに、お客様も満足していただいています。