工事の背景・工事の課題
特殊車両装備のお客様から、「重機や特殊車両に付属するクレーンを検査するための大形ウエイトを製作出来ないだろうか」とのご相談をいただきました。従来は、鉄の塊をおよその重量になるように切断したものを吊り上げる事で、クレーンが重量物を吊れるかどうかの検査をしておられました。今回、1トンのウエイトを10個、それぞれ積み重ねることで、1トン、2トン、3トンと段階的に検査をしていきたい目的と、積上げる時の安全性を考えて欲しいというご要望がありました。
改善効果・当社からの提案
既存の製品がないものなので、設計して作る事になりましたが、1トンのウエイトを積み重ねやすく、吊った時には崩れにくいものをする必要がありました。ノウハウのある企業と連携して、積載時の安全性を確保するためにワイヤーが通る構造にして、積み重ねた時に荷崩れしないような凹凸のある形状、保管する時にも適切な大きさのウエイトを設計することが出来ました。納期的には3ケ月かかる製作品ですので、製作図面をお客様にご確認していただき、ご承認をいただいた後に、製作に取り掛かりました。予定納期より少し早くウエイトが完成し、無事にお客様のもとに納品することが出来ました。安全性に配慮された構造のきれいなウエイトで、安心してクレーン検査が行えるようになったと、お客様にも喜んでいただきました。