工事の背景・工事の課題
製造業のお客様より、生産設備に使用している海外製の減速機が経年劣化により故障したことでオーバーホールのご依頼をいただきました。しかし、対象の減速機は廃番製品で、メーカーからの部品供給も打ち切られていたため、新品購入も修理もできないという問題を抱えていました。
特に、シャフトの摩耗が激しく、段付きが頻繁に発生しており、修理のたびに高額なコストもかかっていたことも大きな問題となっておりました。
改善効果・当社からの提案
そこで当社にて、まず減速機を本体ごと分解し、摩耗が進んでいたシャフトを新たに製作することからご提案しました。また、使用されていたS45C材から、より耐摩耗性に優れたSCM435材に変更し、浸炭焼入れ(HRC58~62)を施すことで、寸法や形状は現行仕様を維持しながら、強度と耐久性を大幅に向上させました。
分解・部品製作・部品交換・洗浄・塗装・動作テストまで一貫して対応したため、「短期間でラインを復旧でき、耐久性も改善された」とお客様から満足いただけました。