工事の背景・工事の課題
製造業のお客様より、30年以上ご愛用されている大切なCNC平面研削盤が、稼働開始から2時間ほど経つと突然サーボエラーで停止してしまい、生産ラインがストップしてお困りであるとのご相談をいただきました。
現地にて設備を詳しく調査したところ、コネクター部分の端子に引っ張ると抜けてしまう箇所があり、これが接触不良を起こしてエラーを誘発している可能性が高いと判明いたしました。しかし、長年使用されている設備であるためにお客様のもとに配線図が残っておらず、メーカーへ資料請求を行っても入手までに日数を要し、すぐには手に入らない状況でした。
長期間にわたり設備が停止することは工場の生産計画に重大な支障をきたすため、図面がない極めて困難な条件下において、現地で迅速に原因回路を特定し、緊急で復旧修理を行う必要がございました。
改善効果・当社からの提案
そこで当社は、現地で既設の複雑な配線を1本ずつ地道にテスター等で確認しながら特定する作業を行いました。引っ張ると抜けてしまう不良端子を特定して交換した上で、すべてのコネクター配線図がない状態から、全配線をハンダ付けにより強固に接続・復旧いたしました。後日に発生した一時的な再発時にもスピーディーに対応して全端子交換を行い、各工事後にはそれぞれ1時間の丁寧な試運転と動作確認を実施し、確実な仮復旧を完了させました。これにより、お客さまの生産停止時間を最小限に抑えることに成功いたしました。
さらに、仮復旧後の徹底した検証により、今回の度重なるエラーの根本原因はコネクター単体ではなく、30年以上使い込まれた「エンコーダーケーブル延長部」の内部断線および経年劣化である可能性が極めて高いことを特定いたしました。
この診断に基づき、場当たり的な部品交換でコストを浪費することを防ぐため、メーカーによる「ケーブルベア内配線の全数交換」という最も合理的かつ根本的な修理方針をご提案いたしました。






